Windows 上に Git 環境を構築する方法(TortoiseGit と msysGit)

このページでは、Windows 上で Git 環境を構築する手順と、GitHub 上のリポジトリを更新するための設定について説明します。

使用するツールとインストール

  • TortoiseGit
    Windows 上の Git クライアント。配布サイト
  • msysGit
    Git コマンド群のバイナリディストリビューション。配布サイト

msysGit のインストール

上記配布サイトの「Downloads」ページより、先頭に msysGit がつくインストーラーファイル(Full installer)をダウンロードします。 ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行してインストールしてください。

インストールにはしばらく時間がかかります。

しばらく待つと、コマンドプロンプト(Git bashと呼びます)のような画面に完了メッセージが表示されます。Git bash 上で次のコマンドを入力して、デスクトップに Git bash を起動するショートカットを作成しましょう。

$ /share/msysGit/add-shortcut.tcl Desktop

コマンドを実行すると、デスクトップに「msysGit」というショートカットアイコンが作成されます。次回から必要な時には、このアイコンをダブルクリックして Git bash を起動してください。

CAUTION Git bash は、GitHub に登録する公開鍵を作成する際に必要になります。

TortoiseGit のインストール

上記配布サイトの「Downloads」ページより、TortoiseGit のインストーラーファイルをダウンロードします。 32bit 環境用と 64bit 環境用がありますので、お使いの環境に合ったものをダウンロードして下さい。 ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行してインストールしてください。

インストールの確認

msysGit と TortoiseGit のインストールが完了し、システムを再起動すると、エクスプローラーでフォルダーを右クリックした際に TortoiseGit のメニューが表示されるようになります。

SSH 公開鍵の作成

GitHub 上のリポジトリのファイルをローカルのコンピュータ上で編集し、その編集を GitHub 上へ適用するには、SSH 公開鍵を作成しておく必要があります。 公開鍵の作成には、Git bash を使います。デスクトップで msysGit のアイコンをダブルクリックして、Git bash のプロンプトを表示させてください。

まずは以下のコマンドをプロンプトに入力して、公開鍵の作成を開始します。

$ ssh-keygen -t rsa "メールアドレス"

上のコマンドを実行すると、途中でパスフレーズの入力を求められます。この鍵でのアクセスに使用するパスフレーズを適宜入力してください。 コマンドの実行が完了すると、id_rsa ファイル(秘密鍵)と id_rsa.pub ファイル(公開鍵)ができています。

CAUTION コマンドの出力に、ファイルが保存されたディレクトリが表示されていますので、確認してください。

GitHub への SSH 公開鍵の登録

作成した SSH 公開鍵は、GitHub に登録する必要があります。 GitHub のサイトへ Web ブラウザでアクセスして「アカウントの設定」をクリックし、「アカウントの概要」の「SSH 公開鍵」を選択してください。 「別の公開鍵の追加」をクリックしてから、使用するコンピュータの名前などを「鍵のタイトル」に入力します。「キー」欄には、作成した公開鍵のファイル(id_rsa.pub)をテキストエディタで開き、内容をコピー&ペーストしてください。 最後に「キーの追加」ボタンをクリックすると、GitHub に公開鍵が登録されます。

GitHub 上のリポジトリを更新してみる

では、GitHub 上にテスト用のリポジトリを作成して、それを更新してみましょう。

リポジトリの作成

  1. GitHub の「ダッシュボード」で「新しいリポジトリ」ボタンをクリックします。すると、リポジトリの作成画面が表示されます。
  2. リポジトリの名前と説明を入力します。ここではリポジトリの名前を「test」とします。
  3. 「リポジトリを作る」をクリックすると GitHub 上でリポジトリが初期化され、最初の手順の案内が表示されます。
    • この画面に表示される「git remote add origin git@github.com:hidenorigoto/test.git」というような行の git@github.com の URL は後で使いますので、どこかにメモしておくか、この画面をこのまま開いておいてください。(URL*1)

リポジトリの初期コンテンツを作成し、ローカルでコミット

  1. ローカルコンピュータ上の作業ディレクトリの好きな場所をエクスプローラーで表示し、リポジトリのトップディレクトリとなる「test」という名前のディレクトリを作成します。
  2. 作成した「test」ディレクトリを右クリックして、TortoiseGit のメニューから「Git Create repository here」を選択します。
  3. 「test」ディレクトリ内に「README.txt」というテキストファイルを作成し、内容を適当に作成してください。
  4. 「REEAME.txt」を文字コード UTF-8 で保存してください。(改行コードは LF などに統一することをお勧めします)
  5. 「README.txt」を右クリックし、TortoiseGit のメニューから「Git Add(または TortoiseGit メニュー内の Add)」を選択します。確認ウィンドウが表示されるので、README.txt にチェックがついていることを確認して、OK ボタンをクリックします。
    • これで、README.txt ファイルが「コミット対象リスト」にステージングされました。
  6. 「test」ディレクトリを右クリックし、TortoiseGit のメニューから「Git Commit -> "master"」というようなメニューを選択します。すると、コミット用のウィンドウが表示されます。
  7. コミットメッセージを入力します。ここでは「first commit」としましょう。
  8. コミットウィンドウの OK ボタンをクリックすると、コミットされます。
    • この時点では、ローカルコンピュータ上のリポジトリにコミットが記録されます。

ローカルのコミットを GitHub のリポジトリへ反映

  1. ローカルのリポジトリの更新を、GitHub のリポジトリへ反映します。この操作を「プッシュ」といいます。
    • まず、プッシュするための設定を追加します。「test」ディレクトリを右クリックして TortoiseGit のメニューから「Settings」を選択します。
    • 設定ウィンドウの設定項目で「Git」の「Remote」を選択します。
    • リモート設定画面で、以下のように入力します。
      • Remote: origin
      • Url: URL*1 を入力します。
      • Putty Key: 作成した SSH の秘密鍵のファイルを選択します。
    • 入力が完了したら「Add New」をクリックして下さい。すると「Remote:」の一覧に「origin」が追加されます。
    • ウィンドウ右下の「適用」ボタンをクリックし、その後「キャンセル」ボタンをクリックして設定ウィンドウを閉じて下さい。
  2. 「test」ディレクトリを右クリックして TortoiseGit のメニューから「Git Sync...」を選択します。同期用のウィンドウが表示されます。
  3. 同期用のウィンドウで「Push」をクリックすると、GitHub への更新の適用処理が行われます。この処理には少しだけ時間がかかります。
  4. プッシュが完了したら、ブラウザで GitHub のリポジトリへアクセスしてみてください。README.txt ファイルが正しく登録されていれば、ここまでの手順は完了です。